

| 第45号(2002/06/21)中央道での料金収受体験記 |
2002年3月27日、日本道路公団の業務を体験した。1月に談合坂SAでこの利用者業務体験のポスターを見て、申し込んでみた。 日常、自動車を運転する身にとってみれば、高速道路ではどのような業務が行われているのか、小生は多少の関心を持っていた。午前10時40分から、中央道東京八王子本線料金所に集合ということで、小生は1人で行ってみた。体験中の諸注意を受けたあと、決められたユニフォームに着替えてから、さまざまな場所に案内された。 まずは、管制室。中央自動車道がメインだが、上信越道なども八王子で管制しており、混雑や渋滞の状況が一目でわかるようなシステムとなっている。24時間常に監視しているが、人間は3交代制で8時間勤務だとか。事故等は、監視カメラで自動通報されるような仕組みになっているが、自動通報よりも人の目で確認した方が早いこともあるようで、やはり人手に頼るしかなさそう。事故が迅速に処理される裏方を見させてもらった。 次に一番関心を持っていた「料金収受業務」だ。料金所の事務所では、所長が私に一生懸命ETC(料金所ゲートに設置したアンテナと、車両に装着した車載器との間で無線通信を用いて自動的に料金の支払いを行い、料金所をノンストップで通行することができるシステム)の説明をしていた。この時報第39号で、ETCについて書いたが、私は書いた直後に愛車にETCを付けてしまった(だれが使うの?といいながらさっさとつけてしまうところがヨワッチイのだが、新しいもの好きな私は我慢できなかった)。当然私に説明したって”釈迦に説法”なのだが、八王子料金所でETC搭載車の通過割合はなんと100台中2台(2002年3月末)だというのだ。利用者にメリットがないことの証明だろうと私は所長に言った。正直ETCはまだ実用的ではなく、装着者の自己満足と非搭載車に対する優越感を得るための道具に過ぎないのである。 さて、料金所で収受業務をさせてもらったが、これが意外に難しい。右上の写真は私が料金収受をしているところである。当然一人でやるのは大変なので、係員が3人もついての体験であった。たった1500円を受け取るのにも手間がかかってしまった。私の仕事はここでは明かせないが、少なからずサービス業ではないため、このような「対客」の仕事はしたことがない。非常に大変な思いをした。ハイウェーカードが残高不足だったり、機械の操作が難しかったりなど、面倒なことが多かった。おまけにモタモタしていると、運転手はストレスが溜まるようで、「このブース遅いなあ」と文句の一つや二つがぶちまけられるのはザラだ。ほんの数台収受体験しただけだが、これは貴重な体験だったと思う。 その後は除雪車や公団の点検車両など、いろいろな特殊車両を見学したり、乗せてもらったりした。工事用の道路標識などが倉庫に展示され、手にとって見ることができた。 そして、今度は実際に公団の点検車に乗って中央道を走った。八王子料金所から調布インターまでの往復。点検しながらの通行なので、往復で1時間かかった。ここでビックリしたのは、運転手と助手席の隊員がまるで警察官のノリの行動をしていたことだ。お互い声を掛け合いながら、注意深く運転していた。途中のバスストップ付近の本線上でトラックの荷台のゴムが落下していたが、これを素早く簡単に拾っていたのには技を感じた。八王子への帰路で、橋の上で土砂が延々と落下しており応援を頼むなど、道路管理がこんなに大変だとは思っていなかった。 八王子に戻ってお弁当をいただいたあと、記念品を貰って解散だったが、この体験会で随分考えさせられたことがあった。ETCはこれからドンドン普及してくれば、料金所の職員はリストラの対象になるだろうと思った。公団のスリム化には一役買うのかもしれない。ただ、通行料金は決して下がらない。どこにお金が行っているのだろうか。全国にたくさんの赤字路線があるが、これを支えているのは東名高速をはじめとする黒字路線だ。黒字路線の通行料を下げずに、赤字を埋めるのに使われるのはちょっと気になるところだ。企業などで、大赤字部門をリストラもせずに会社の名誉だけで存続させ、大黒字部門の儲けを食いつぶしている企業トップはすぐに退陣しなければならない。ましてや毎年累積赤字を積み上げる病院を買収するという行為は世間の審判を問いたいが。。。 公団は 庶民に体験 いい企画 努力の跡は 一応見える (かみひろ詠む) |
| Valego トップページへ | かみひろ時報トップページへ | メール |